お客様の声に頼らず信頼性を高める「関連付け」の活用法

マーケティングにおいて「お客様の声」は非常に有効なツールですが、場合によっては使用を控えたいときや規制により使えないケースもあるかもしれません。
   
そうした状況でも、別の方法で自分や自社の信頼性を証明することが可能です。
  
それが「関連付け」という手法です。

 目次

  • 信頼性を高めるシンプルな手段:関連付け
  • 実績の公開は信頼構築の第一歩
  • ケーススタディ:AWAIのマーケティング改善
  • まとめ:関連付けの力を最大限に活用しよう

1.信頼性を高めるシンプルな手段:関連付け

「その人の仲間を見れば、その人がわかる」と言われるように、関連付けを活用することで商品やサービスの価値を証明できます。
  
具体的には、著名なクライアントや使用実績を紹介しそれを信頼の証として提示する方法です。
   
例えば、米国アレン・ブラザーズ・ステーキの通信販売カタログには、同社の肉を仕入れている全米の高級ステーキハウスのリストが掲載されてます。
 
このリストが「最高級のレストランで提供される品質の肉をご家庭でも楽しめる」というブランドメッセージを裏付ける役割を果たしています。
           
また、高級レストランでの食事料金を暗に示すことで、同社の商品価格が妥当であると納得させる効果も持っています。

2.実績の公開は信頼構築の第一歩

クライアントリストや取引実績を示すことは、ビジネスの基本であり、効果が保証された方法です。
 
それでも、多くの企業がこの手法を十分に活用できていないのが現状です。
     
例えば、フリーランスのライターやデザイナーであれば、自分を雇った企業や、現在進行形で取引しているクライアントを公開するだけでも信頼性は大きく向上します。
     
これを上手に活用する方法はさまざまですが、創意工夫が求められます。

3.ケーススタディ:AWAIのマーケティング改善

ある日、フリーライターの育成を行うAWAI(American Writers & Artists, Inc.)がコンサルティングを受けた際の話です。 
     
議題は「AWAIのトレーニングを受ければ、ライターやコピーライターとして成功できる」と新しい参加者にどのように伝えるかでした。
     
そこでコンサルタントは気づきました。
AWAIの卒業生を雇用している有名企業の存在を、これまで十分にアピールしていなかったのです。
    
卒業生を雇用している会社名を明示することで、新しい参加者に「自分も成功できる」と思わせる強力な説得材料になります。
         
さらに、ただ会社名を羅列するだけではなく、卒業生が具体的にどのように活躍しているのかを示すことで、安心感を一層高めることができます。

4.まとめ:関連付けの力を最大限に活用しよう

「お客様の声」に頼らなくても、関連付けを活用することで信頼性を高めることは十分可能です。

著名な取引先やクライアントの実績を効果的にアピールすることで、あなたのビジネスの信頼性を大幅に向上させることができます。
  
大切なのは、持っている資産をフルに活用し、自社の価値を効果的に証明することです。
 
ぜひ、自社が持つ関連付けの資産を見直し、それを最大限に活かしてみてください。

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