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マイクロ事業診断士 解答例 新事業開発5
事例企業の概要
田中宏樹氏は、これまで会社員として営業職を務めてきが、起業を志し、自身の経験とスキルを活かしてビジネスコーチングを提供する事業を立ち上げようとしている。
特に、会社員や公務員など、安定した環境にいるが起業を検討している人々を対象としたサービスを計画中である。
田中氏は、これまでの営業経験を通じて、顧客ニーズの把握や関係構築に強みを持っている。
しかし、起業支援市場には既に多くの競合が存在し、他社との差別化が重要な課題となっている。
また、対象顧客層は起業への関心を持ちながらも、不安やリスクに直面して行動に移せないという心理的なハードルを抱えていることも分かっている。
現在、田中氏は以下のような疑問を抱えている。
・起業を目指す顧客が本当に求めているサポートは何か。
・他社と比較して、自身のサービスが提供できる独自性とは何か。
・持続可能な収益モデルをどのように構築すればよいか。
これらの課題を踏まえ、田中氏は自身の事業の方向性を明確にし、ターゲット顧客に適切な価値を提供できる計画を立案する必要がある。
下記の問題に答え、最適な新規事業計画を提案してください。
解答例
- Q.1.田中氏が対象とする顧客層(起業を検討している会社員や公務員等)の具体的なニーズを分析し、これらのニーズに応えるためには、どのような価値を提供すべきか。A.対象顧客層のニーズ
・起業準備の知識: 起業に必要な知識(ビジネスモデル、資金計画、マーケティング)を学びたい。
・リスク管理: 起業後の失敗リスクを最小化する方法を知りたい。
・モチベーション維持: 安定した環境からの一歩を踏み出すための精神的サポート。
提供すべき価値
・起業に必要な知識を体系的に学べるプログラム。
・起業体験者による成功と失敗のケーススタディ。
・メンタリングとカウンセリングの組み合わせ。 - Q.2.競合となる他のビジネスコーチングサービスと差別化するため、田中氏が提供できる独自のサービス内容やアプローチを提案せよ。
また、それらが顧客に与える効果を説明すること。A.差別化ポイント
・個別カスタマイズ: 顧客の状況に応じた具体的なアドバイスを提供。
・実践型プログラム: 起業シミュレーションやワークショップを取り入れたサービス。
・コミュニティの形成: 顧客同士が交流し、学び合える環境を提供。
効果
・実践的な知識とネットワークを構築することで、顧客の起業成功率を高める。 - Q.3.田中氏が事業を持続可能にするために必要な、具体的なサービス提供モデル(例: オンラインコーチング、定期的なウェビナー、個別相談など)を提案せよ。
この際、収益性や効率性を考慮した上で、どのような仕組みが最適かを示すこと。A.提案するモデル
・オンラインコーチング: 定期的なビデオ通話での個別指導。
・ウェビナーシリーズ: 特定テーマに基づいたオンラインセミナーの開催。
・会員制プラットフォーム: 専用のオンラインプラットフォームで資料や動画を共有し、受講者同士の交流を促進。
効率性と収益性
・会員制モデルにより安定した収益を確保。
・オンラインツールを活用することで運営コストを削減。 - Q.4.田中氏がターゲット顧客にサービスを効果的に届けるためのマーケティング戦略を設計せよ。
特に、オンラインとオフラインの手法をどのように活用するべきかを具体的に示すこと。A.オンライン手法
・SNS広告(Facebook、Instagram)を活用し、ターゲット層にリーチ。
・YouTubeやブログでの無料コンテンツ提供。
オフライン手法
・起業イベントやセミナーでの直接的なプロモーション。
・地域の商工会議所や起業支援機関との提携。
オンラインとオフラインの組み合わせ
・セミナー参加者をオンラインプラットフォームに誘導し、継続的な関係を構築。 - Q.5.田中氏が新規事業の成功を測定するために設定すべき具体的な指標(KPI)を提案せよ。
また、これらの指標が事業の進捗や成功をどのように評価するのに役立つかも説明すること。A.提案する指標
・顧客数: サービス登録者数や会員数。
・リテンション率: 継続的に利用する顧客の割合。
・顧客満足度: アンケートやレビューのスコア。
・収益: 月次および年次の売上。
・顧客の成功事例: 起業に成功した顧客の数や事例。
指標の活用
・サービス改善の指針として利用し、事業の成長を促進。
合格ライン:50/100点
2024/12/9