マイクロ事業診断士 解答例 マーケティング８
事例企業の概要
Ｋさん（40代男性）は、独立系のファイナンシャルプランナー（FP）であり、個人事業主として活動している。
開業して10年目を迎え、顧客は主に30代から50代の会社員や自営業者が中心である。
提供するサービスは、家計の見直し、資産運用、保険の最適化、相続対策など幅広い。
最近では、若い世代の金融リテラシー向上を目的としたセミナーも開催している。
Ｋさんの事業は口コミや顧客紹介が主な集客源であるが、近年の競争激化やSNSの普及により、新規顧客獲得に苦戦している。
また、リピーター顧客の減少も課題である。一方で、オンラインセミナーの参加者数は増加傾向にあり、この分野を強化すべきかどうか悩んでいる。
Ｋさんは、今後の事業拡大を目指し、マーケティング戦略を見直したいと考えている。
以上を踏まえ、Ｋさんの事業について提案せよ。
解答例
- Q.１．Ｋさんが新規顧客獲得のためにSNSを活用することを検討している。SNS活用の具体的な施策を2つ挙げ、それぞれの効果と留意点を述べよ。A.①SNS投稿による専門知識の発信
効果: Ｋさんの専門性をアピールし、信頼を構築することでフォロワーを顧客につなげやすくなる。
留意点: 投稿頻度を一定に保ちつつ、読者が実生活に役立つ情報を提供する必要がある。
②SNS広告の活用
効果: ターゲット層にリーチしやすく、新規顧客獲得が期待できる。
留意点: 広告費用対効果を測定し、ターゲティング精度を上げる。 - Q.２．オンラインセミナーを事業拡大の柱として位置付ける場合、ターゲット層の選定とセミナー内容の工夫について提案せよ。A.ターゲット層の選定
若年層（20代～30代）を主なターゲットとし、「初めての資産運用」など初心者向け内容を提供する。
セミナー内容の工夫
インタラクティブな要素を盛り込み、参加者の具体的な疑問に答える形式を取る。 - Q.３．リピーター顧客の減少を改善するために、Ｋさんが実施すべき施策を提案せよ。また、その施策がリピーター獲得にどのように寄与するかを説明せよ。A.リピーター専用サービスの提供
定期的な無料相談や特典を付与する。
寄与：顧客満足度を高め、他社へ乗り換えを防ぐ。
アンケートを活用したフィードバックの収集
顧客のニーズを正確に把握し、サービス改善につなげる。 - Q.４．ファイナンシャルプランナーとして、Ｋさんの事業が競争優位性を確立するために強化すべき差別化ポイントを2つ挙げ、それを実現する方法を具体的に述べよ。A.差別化ポイント1
オンライン対応の強化方法: セミナー動画のアーカイブ配信や個別相談のオンライン予約システムを導入する。
差別化ポイント2
地域密着型のサービス展開方法: 地域の金融機関や自治体との連携を図り、地域特化の提案を行う。
合格ライン：５０／１００点
2024/12/9
